ウォーターサーバーの重要性。汚染水処理設備アルプスの放射性物質除去

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現在、汚染水処理設備アルプス「ALPS」の運転ストップ・再開がニュースで取り沙汰されています。

東北大震災から約2年半が経ち(2013年10月現在)、東京オリンピックへの招致が決まりましたが、それでも福島第一原発の高濃度の汚染水処理問題には解決の目処は立ちません。

放射性物質除去はどこまで可能か、そして処理された汚染水はどこへ行くのか、今後の汚染水問題の核となるアルプス「ALPS」について見ていきましょう。

汚染水処理設備アルプス「ALPS」とは?

アルプス「ALPS」とは、東芝が開発した、

Advanced(高度な) Liquid(液体) Processing(処理) System(装置)

の頭文字をとった略称であり、「原子力発電所から漏れた高濃度汚染水を、高度な技術(逆浸透膜や特殊な吸着剤)を用いて濾過・浄化する装置」のことを指します。

また、「汚染水処理設備」や、「多核種除去設備」と呼ばれる事もあります。

汚染水には、人体に有害とされる63種類の放射性物質が含まれている事が確認されていますが、アルプスでは「トリチウム」を除く62種類の多核種除去(もしくは人体に影響が出ない水準まで濃度を抑えること)が可能であると言われています。

「そのトリチウムっていう放射物質が除去できないなら意味ないじゃないか!」と思われるかも知れませんが、トリチウムは放射性物質として身体に与える影響は非常に少なく、体内の細胞に吸収される事なく排泄時に同時に尿や便として体外に排出する事が可能です。

「トリチウム」とは異なり、危険と言われる放射性物質は「プルトニウム」や「ストロンチウム」、「セシウム」であり、「アルプス」や、セシウム除去装置の「サリー」による除去が見込まれる物質となっています。

理論上は、アルプスによって毎日500トンもの汚染水の放射性物質を除去できると言われています。

試験運転とトラブル

しかし、「アルプスがあれば汚染水問題は解決だ!」と、全てが順調には行っていないのが現状です。

2013年3月に試運転が開始されたアルプスですが、

  • 3月にアルプスの試運転開始
  • 4月に作業員がタッチパネルの操作を誤り、異常停止
  • 翌日に運転を再開
  • 8月にタンクの腐食による水漏れが発覚し、停止
  • 9月27日に試運転を再開
  • 9月27日に運転してから22時間後、タンク内に置き忘れたゴム製シートが排水口をふさいでいたことが発覚し停止
  • 9月30日、アルプスの運転を再開

と、汚染水処理の試験運転の結果が云々というよりは、「ヒューマンエラー(人為的なミス)」が目立っており、汚染水処理に対する不信感が強まっていく傾向が少なからずあります。

汚染水の放射性物質除去

実際に放射性物質を除去できるのか・処理された汚染水はどうなるのかというところが気になるところです。

現在、処理できていない汚染水は18万トンにも及ぶと言われていますが、アルプスの試運転が認められ本格的な始動が認められれば、一日あたり500トンの汚染水を処理できますから、1年と数ヶ月で処理できることになります。

また、「プルトニウム」や「ストロンチウム」を含む62種類の放射性物質を、法定濃度以下の安全基準まで処理できますから、タンクの耐用年数の心配がなくなると言われています。

トリチウムは海に放出される?

しかし、汚染水の処理が科学的に証明されようと、汚染水が海に放出されると聞いて地元の漁業関係者は黙っていられません。

アルプスでは取り除く事ができない「トリチウム」が人体に影響がないとは言えど、風評被害や放射性物質への不信感を完全にぬぐい去る事は難しいためです。

浄化処理を済ませた汚染水をタンクに貯蔵しておくことにも限界があること、それらを海水に流す事は認めたくないという漁業関係者との間に、ジレンマが生まれています。

汚染水問題はどうなる

震災から2年半経過する今でも、放射能問題はまだまだ解決したとは言えません。

試運転の停止と再開を繰り返すアルプスが今後どう活躍していくのかも、汚染水処理問題の進展に大きく関わってくるでしょう。

震災に備え、備蓄用水を持ちましょう

水の味云々の話は別として、汚染水・放射性物質の問題が起きてから、水道水の安全性に対して疑問を抱くようになった方は少なくないでしょう。

災害時用に備蓄の水を蓄えるようになった・危機感を持つようになった人も多いのではないでしょうか。

「自分自身」の健康や放射能物質への関心はもちろん、「赤ちゃんや子供・家族」が飲む水の放射濃度も心配な方は、飲料水に関しては特に気を遣う事が増えます。

安全な水を選ぶには、

  1. 原水(水源・採水地)
  2. 水の殺菌方法

を意識して選ぶと良いでしょう。

水源が地下水であったり、九州地方など東北から離れるほど、放射濃度の心配はなくなります。

また、災害発生時には水道インフラの復旧には最低でも2-3週間かかると言われています。

震災時には、誰もが「自分の命」を守るために、「安全な水」への需要が殺到します。災害時用の備蓄の水を持っておく事は、あなたと「あなたの家族」にとって生きるために必要な知恵と呼べます。

天然水など味やミネラル分に拘りがなければ、比較的安価なRO水でも震災時には安全な飲み水として十分に役に立ちます。

アルプスの汚染水処理のニュースを機に、予期せぬ災害に対する危機意識を高めておきましょう。





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